子供のおやつ
子供には安全安心なものを食べさせてやりたい。
思い返せば、小さな頃から炭酸飲料は骨が溶ける、チョコレートは虫歯になる、ポテトチップスは体に悪い、などと何かしら怖い理由をつけてあまり食べさせてもらえませんでした。遠足の時だけスーパーや駄菓子屋で自由に買わせてもらえるのが嬉しかったり、友達の家で出されるお菓子が羨ましかったりしたことを覚えています。
そんな我が家ではおやつにどんなものが出ていたかというと、コープ(生協)で買っていたと思われるのですが、いまでもスーパーではあまり見かけないものが多かったように思います。
おぼろげな記憶を頼りに好きだったお菓子を思い出してみました。
1つ目は四角いパイ生地にレーズンが挟まっていたお菓子でした。レーズンパイや平家パイとは違って白っぽい色をしていて、甘さも控えめです。濁点が多い外国人の人名のような名前だったなというヒントを頼りに見つけ出せたのがこちらです。
三育フーズという会社が作っている「ガリバルジー」。濁点も多いし間違いありません。当時は知りませんでしたが、アップルやクランベリーもあるようです。
2つ目は「玄米せんべい」と呼んでいたおせんべいです。細長い葉っぱのような形だったことははっきりと覚えています。近いなと思えるお菓子が見つかりました。
アリモトという会社が作っている「玄米このは」。こんなにポップなデザインの袋はまったく覚えがないので、もしかしたら違うのかもしれませんが。地元に近い兵庫県内の会社であること、この商品自体が昭和36年から販売されていることなどを考えると、これで間違いないような気もします。
あとは三立製菓の「カンパン」も非常食ではなく、ふつうにお菓子としてよく食べていました。
当時は、うちは裕福でないからこんなお菓子しか食べられないんだ、なんてひねたことを考えていましたが、決して安いものではなく健康のことを考えてくれていたんだと今更ながら親には感謝しか出てきません。
大学で一人暮らしを始めたのをいいことに、反動とばかりにジャンキーなお菓子やカップ麺などを好き勝手に食べてしまった20代の自分にはもう教えてやることはできませんが、いつか生まれてくる子供たちにはきちんと伝えていきたいと思います。
その時に、お菓子の名前をまた忘れてしまって困らないようにここに記しておきます。